両者は似て全く非なるもの
例えば、
- Ich schicke dir eine Email.
- Ich schicke eine Email an dich.
これらはどちらも同じ意味になります。下の例よりも、上の例の方がより一般的と言うことはできますが。
どちらも、Email 送るねー、ってことですね。
だったら、Ich glaube dir. も Ich glaube an dich. も一緒でしょ!?
と、思っちゃうのは当然・・。
Ich glaube dir. VS Ich glaube an dich.
ところが、schicken がそうなら、glauben だって動詞同士だし同じかと思いきや、そうではないのです。
- Ich glaube dir.
は、今何か上がっているトピックに関して、あなたの言っていることは信じますよ、と言う一時的に信じる、という意味に対して、
- Ich glaube an dich.
の方は、あなたという人を信じていますよ、という恒常的に人間性を信じている、という深い意味になるのです。
これは英語でも、
- I believe you.
- I believe in you.
このようにそっくりですね。
前置詞を挟むと時間的スパンが長くなる、という考え方をすると分かりやすいかと思います。
そして、ややこしい事に、an を挟むと、dir ではなくdich (Akk.)になっちゃうところ、意地悪ですよねー。
Ich glaube dir. (信じる期間が短い)VS Ich glaube an dich. (dir) (信じる期間が長い)
Ich vertraue dir. VS Ich vertraue auf dich.
似たような表現で、vertrauen を使った場合も同様、前置詞を入れることによって時間的スパンが長くなります。
ただし、vertrauen の場合は、an ではなく aufになります。
- Ich vertraue dir.
英 I trust you.
- Ich vertraue auf dich.
英 I trust in you.
Ich vertraue dir. (信頼する期間が短い)VS Ich vertraue auf dich. (dir) (信頼する期間が長い)
他の注意したい動詞 denken träumen zweifeln
- an (Akk.) denken
- von (Dat.) träumen
- an (Dat.) zweifeln
意地悪ですよねー?
そして、これらの動詞は、先の glauben, vertrauen とは違って、VSがありません。Ich zweifel dir. などとは言わないのでありまっす。
ドイツ語は前置詞も色々あって動詞によって違うし、おまけに格も気を付けないといけないし、大変だー!でも、あんまり深く考えず、例文を使って口に出して体が勝手に覚えるようにすると良いですよ。
- Zweifel nicht an dir! Ich denke an dich und träume von dir. 💘
なんとロマンチック!一度言われてみたい!🤣
歌でも歌うように、韻を踏んで何回も言ってみてね!
スラスラと言えるようにしておこう!
頭で理解したのと、実際に使えるのとでは、大違いだ!
頭で覚えようとするのではなく、体に覚えてもらおう。
長い文は、区切るのがコツだ。それぞれ滑らかに言えるようになった区切りを最後に繋げれば、完成だそ!
声に出してトレーニング!
- Ich glaube an dich.
- Ich vertraue auf dich.
- Zweifel nicht an dir! Ich denke an dich und träume von dir.
こんなことを言ってあげたくなる人が、身近にいるということは最大の幸せ。早速友達に言ってみよう!?
お疲れ様でした。では、また次回!
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