抑える基本二つ!
英語の you はドイツ語だと2種類あります・・。
du と Sie だす!なんとややこしいこった。
du ベースの会話は、duzen(動詞) / per du。
Sie だと、siezen(動詞) / per Sie。
テキストから飛び出して、いよいよ生身の人間と会話だー!
っと、あれ?この人は、du なのか?はたまた Sie?結構な割合で duzen にするのかそれとも siezen にするのか迷うことがあると思いまっす。
それもそのはず。なんたって、ドイツ人同士でも意見が分かれることは往々にしてあるんだから。法律に書いてあるわけでもあるまいし。🤣
日本人だって、人それぞれ言葉が全然違うから、ドイツでも一緒。
こんな図もネットに落ちてます:
まあ半ば冗談のダイアグラムではあるんですけども、あながち嘘でもないし・・。
確かに、こういう場所ではこう言う、こういう人に対してはこう言う、といろいろ細かい場面分けもできるとは思うし、そう教えてくれる人も実際いると思います。
それはそれでいいと思うけど、結局は人によったりするんですよねー・・。
なので、それを踏まえたうえで、まずは基本的な考え方を理解しておくのが肝要かなーっと。
抑える基本は、
1 その人との距離感
2 出会った場所・雰囲気
この二つに注目すれば良し!
えー?二つだけー?なんか、期待してた説明とちゃうような・・・。
まあ、そう言わず。Bear with me.
誰とだって初めて会う時は、初めてなんだからもちろん知らない人。
知らない人にこちらから声をかける時は基本 per Sie。
役所や病院などでは、ほぼ per Sie。プロフェッショナルな場なので。ちょっと堅苦しい感じの場所ですね。
でも、美容院なんかだと、気さくに per du で話しかけられるかもしれない。そういう時はこっちも同じく duzen。
また、パーティーやスポーツクラブ、或いは大人の行く学校などで話しかける場合は、知らない人と最初から du だったりします。
オンラインのフォーラムなんかもそう。
子供相手なら、du。
向こうから話しかけてきた。そうなったら、向こうに合わせること。立場、性別関係なし。
向こうが du なら、こっちも同じでOK。どちらで話しかけてくれてるのか分からなければ、とりあえず、Sie。
ただし例外がひとつ。相手が年配でかなり歳が離れている時。彼らは、du を使う相手がかなり限られていて、もっぱら Sie が主流だった世代。そういう時は敬意を込めて Sie のままにしてもいいかもしれないですね。
お相手も歳がかなり上の人なら、水臭いとか思われないでしょう。
とにかく基本は、上下関係ではなく、相手との距離感。なので、上司と du で話すことは普通にあり得ます。
そもそもドイツには、日本ほどの上下関係がありません。
私はこういうところが好き。お店でも、買ってくれてありがとう、売ってくれてありがとう、これでいいじゃない。Win-winなんだから。(逆に、お客さんがありがとう、お店がいいえ、も結構あるくらい・・。🤣)
常連になれば、お互いに per du もありえますよ。
うちの会社は金融関係ですが、全員気さくに per du で行こうぜ!と決まっちゃっているので、滅多に会わない社長とも、たまに会った時は duzen。
まさに、社風による!
Sie で、なかなか丁寧でよろしいと満足の人もいれば、親近感がないと嘆く人もいます。du だとリスペクトが足らない失礼やー!と思う人もいれば、私の事信頼してくれてるのかなーと感じる人もいます。
まさに、性格による!
十人十色とはよく言ったもので、同じことを言っても相手によってとらえ方が違ったりするのが、人間関係の難しさであり、楽しさでもあります。
ややこしいと見クジラ立てずに、まあ、違いを楽しみましょう。
まとめ
無難に行きたければ、
・話しかける場合: 大人には全員 Sie。子供には du。
・話しかけられた場合: 相手に合わせる。年配の方には、どちらにしろ Sie。
最初のうちは、とりあえずこう決めておくと、いいかなー。あとは様子見。
なんたって、どうあがいたって向こうはドイツ語のネイティブで、こっちは違う。お相手はそんなの百も承知。
最終的には、迷って会話に集中できないくらいなら、どっちにしたらいいかを聞いちゃうほうが早いです。
大体の目安はあるとしても結局のところは、
Kommt darauf an. / It depends. 😆
磨くべきは、言語力よりも会話力!
では!
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