一発屋とその反対
一発屋と聞くと、やはり歌手やミュージシャンを思い浮かべることがどうしても多くなってしまいますよね。
意味としては、一発当てる・一回こっきりヒットさせるということで、音楽の世界だけでなく、スポーツで一度だけとか、ビジネスでたまたま一時的なヒット商品で成功をおさめた時にも使いますね。
今回は、そんな一発屋に相当する表現と、その反対の意味を表すものも見てましょう。
一発屋ってどう言おう?
では、まずは、一回限りの成功、から。
one-hit wonder
das One-Hit-Wonder
どちらも名詞ですが、なんと、両者同じ単語です!
しかしまーいかにも、一発屋、って感じですね。不思議な一発のヒット、てな感じで。
このドイツ語の表現は、勿論英語からきてるのですが、直訳したような、Ein-Hit-Wunder や Einhitwunder も存在するにはするのですが、本家本元の、英語のままの表現の方が断然使われています。
が!
英語の方は、音楽だけなく、色々な事柄、また、人に使えるのに対し、ドイツ語の方は、ほぼ、音楽のみで、しかも、人ではなく、本当にその楽曲のみに使わることが殆どです。
こういった制限なく、音楽以外でも使える、他のイディオム的表現もあり:
a flash in the pan
die Eintagsfliege
同じ儚いものでも、英語では、はかない火花、ドイツ語では、はかない虫・・、という両者例えのの差が面白いですね。
Eintagsfliege とは、ただの虫ではなく、カゲロウのことで、そう聞くと納得しちゃいますね。
文にする時は、
- wie eine Eintagsfliege
と比喩する表現が多くなると思いますが、単体でも、陽炎の第二の隠れた比喩的表現としての、一発屋という意味があります。
「時代を超えた」「いつまでも色褪せない」は?
一発屋という言葉自体が、結構最近作られた言葉で、この対義語というのがどの言語にもぴったりくるようなものはないようです。
強いて言えば、実力派の・時代を超越した、といった形容になるのかなと。
となれば、しっくりくるのは、これ:
timeless
zeitlos
一発屋が一時的なものに対して、こちらは、時がたってもいつまでも輝いている状況を言い表すことが出来ます。永遠にということですね。
テーマによって、訳は変わってくるかもしれませんし、たの単語と組み合わせれば、尚分かりやすいですが、これらの単語単体でも、既に価値のあるものとしてポジティブな意味があります。
一発屋に種類はそんなにないかもですが、こちらの zeitlos は様々な事や人に対して使うことが出来ます。
あー、この歌手知ってる! Er hat ein One-Hit-Wonder!
ちょっとちょっと、何言っちゃってんの!いっぱいヒット曲あるしぃ! Seine Musik ist zeitlos!
では、また明日!
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