恋心・興奮を表す慣用句
ドイツの短編映画、Vor Deiner Türでリスニングの練習をしましたね。
お約束通り、今回は、この映画で描かれている恋心にぴったりの慣用句を見ていきましょう。
schmetterlinge im Bauch
- schmetterlinge im Bauch
直訳だと、おなかの中にいるチョウチョたち・・。あはは。
うきうきふわふわとした、恋をしている状態のことを言い表す慣用句で、とてもよく使われます。
元々はアメリカの作家 Florence Converse (1871–1967) が書いた本 “House of Prayer” の中に出てくる表現、”butterflies in the stomach” が最初で、その後あちらこちらに広まっていった言葉のようです。
日本には来なかったんだねー。
恋心を表現する時に使われることがほとんどなんですが、実は、恋心に限らず、興奮してそわそわ・ぞくぞくするような状態の時にも使われます。
興味深い動画が上がっていたので貼っておきます。
ここでは、医学的見地から一分程度に短くまとめた動画になっています。
次に、その名も schmetterlinge im Bauch という名前の歌の動画も貼っておきます。
これはドイツの、いわばフォークミュージックとでも言うのか・・、Schlager と呼ばれるジャンルの音楽です。
どちらかと言うと年配の方に人気のある、日本で言うところの演歌のような位置付けの音楽かな。
ただスタイルは演歌とは真逆の位置にあって、とにかく明るい!歌って踊る系。
着てはもらえぬセーターを寒さこらえて編んでます、などという歌詞は出てこないと思われる・・。
私はこういう音楽は全然聞かなくて、今回、生まれて初めて、Schlager を始めから最後まで聞きました!
でも聞いてみると、言葉を覚えるにはすごくわかりやすくて良いかもしれませんね。
Schlager が演歌と大きく違うのは、めちゃくちゃ明るいということ以外に、誰でも歌いやすいという特徴があります。
サビの部分を一緒に口ずさんで、覚えてしまいましょう!
Auf Wolke 7 schweben / sein im Siebten Himmel schweben / sein
では次に、同じような意味の別の慣用句を見てみましょう。
- Auf Wolke 7 schweben / sein
- im Siebten Himmel schweben / sein
キーワードは、それぞれ Wolke seven・Siebten Himmel で、動詞の部分は色々なバリエーションがあったりもします。
「天にも昇る気持ち」と日本語にも同じような表現がありますね。
さて、この Wolke seven・Siebten Himmel の7番とはなんぞや?ほかの数字ではいかんのか?ってことなんですけど、いかんのですよ。
この慣用句は、アリストテレスが言ったとか諸説あるみたいですが、一つはもともと聖書から来ているらしいのです。
聖書によれば、雲あるいは天は一つではなく、7つの段階にあり、最上階である7番目のところに神や天使が住んでいるのです。
なので最上階の Wolke 7 でなければいけないのですよ。
ところが!!
英語になると、突如更に2つも上の、9番目になるというなんともややこしい・・。
- to be on cloud nine
英 to be extremely happy and excited
英語バージョンだとなぜ、9番なのかということについては、諸説があるようでが、私の説は、負けず嫌いなアメリカ人がヨーロッパより更に上に行きたかったんじゃなかろうかと・・・。はは。
これも、Schlager を見つけましたよ!めちゃ、Catchy!
タイトルもズバリ、”Mit dir möchte ich auf Wolke 7 schweben”。
この記事を書くために、Schlager を2曲も聞いてしまった・・。
スラスラと言えるようにしておこう!
頭で理解したのと、実際に使えるのとでは、大違いだ!
頭で覚えようとするのではなく、体に覚えてもらおう。
声に出してトレーニング!ちょっと今回は、大声で練習するのは恥ずかしいかも・・?はは。気にしない、気にしない。
- Ich habe Schmetterlinge im Bauch.
- Ich bin auf Wolke 7.
Sehr gut! では、また次回!
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