wenn 🆚 falls 🆚 sofern その違いとは?
ねえねえ、wenn の文はよく聞くんだけど、たまに聞く falls って、あれなんなの?sofern ってのもあるよねー。
さーあ、どれも同じじゃない・・・?知らんけど。
「もし・・・なら」「・・・の場合は」などの意味で使われて、よーく耳にする、wenn。
条件を表す接続詞、ってなものですね。
でも、たまに、falls とか sofern も見聞きしますねー、一体どう使い分けたらよいのでしょう。
というか、そもそも違いはあるのでしょうか。
wenn 🆚 falls / sofern ネイティブは無意識に使い分け
さて、違いがあるかとどうか聞かれれば、あるにはあるのですが、ニュアンスに差が出るだけで、意味が大きく違ったりは全くしません。
ネイティブは意識などせずに、自然と使い分けてるようで、どう違うのか聞いても明確に答えられる人の方が少ないかもです。
じゃー、今回のテーマはあんまり読む意味なんじゃない?
いやいや、僕はドイツ語脳を作りたいのだー!
というおさるさんのような方向けの記事です、今回は。
と言うのも、結論から言ってしまえば、こちらが使う分に於いては、とにもかくにも、
wenn を使ってさえいれば問題はナシ!
wenn はオールラウンダーでワイルドカード
但し面白みなし(個人的感想・・・)
ってことなんです。
それを踏まえた上で、掘り下げましょう。
まず、分け方としてはこうです:
wenn 🆚 falls / sofern
基準は何かといいますと、確率や可能性です。
falls / sofern はその条件の可能性やチャンスが低い時に使い、wenn は半々かそれ以上の確率の時に使うことが多いのです。
例えば、2人で明日は何をするか話をしてて、
- Wenn das Wetter schön ist, gehen wir morgen spazieren.
日本語にすると、「天気が良かったら、明日は散歩しよう」って感じですね。2人の間では、明日散歩をする確率の方が高いだろうとお互いに思っているわけです。
でも、これを、falls に置き換えると、
- Falls das Wetter schön ist, gehen wir morgen spazieren.
これを、wenn と全く同じ日本語に訳す人もいるかもしれません。
でも Falls の場合、2人の頭の中では、最近は雨続きで、明日の天気予報も期待できない感じ、でも「(運よく)(万が一)天気が良かったら、明日は散歩しよう」と散歩できる確率の方が低い条件で話してるのです。
より細やかに訳してみると、「もし天気が良くなることがあるようなら、明日は散歩しよう」って感じですね。
では、もう一つ。
Wenn du Hunger hast, können wir etwas bestellen.
話し手の頭の中は、こんな感じかもしれません:
・もうお昼の時間だしね。
・お腹がすくと機嫌が悪くなるのがあからさまだね、君・・。
・あなた、さっきからお腹鳴ってるし・・。
Du のお腹がすいてる可能性の方が高いと思っているわけです。
Falls du Hunger hast, können wir etwas bestellen.
こっちだとどうでしょう?どんな状況が思い浮かびますか?
・さっき食べたばっかりだけど、一応聞いておくか・・。
・まだお昼ご飯の時間には早いけど、朝ご飯少なかったしなー。
などなど。
では、ついでにもういっちょ。
Wenn du morgen kommst, bring bitte mein Buch mit.
Falls du morgen kommst, bring bitte mein Buch mit.
どうでしょう?Wenn はもうほぼほぼ来るのを承知でお願いしていて、Falls の方は、来るかどうかもよくは分からないけど、一応お願いしておく、っていう状況が思い浮かんだと思います。
falls 🆚 sofern
さっきから、sofern が置いてきぼりになってましたが、wenn 🆚 falls / sofern でご案内のように、falls と同様の意味で使います。
ただし、sofern は日常会話で使われることは殆どなく、堅苦しい表現で、文書やマニュアルではよく目にすると思います。
また、sofern は否定文で使われることが非常に多いのも特徴です。
過去の場合
では、もう起こってしまった、やり直すことのできない過去について話すときはどうでしょうか?
Wenn der Zug pünktlich gewesen wäre, wäre ich nicht zu spät gekommen.
Wenn ich mehr gelernt hätte, hätte ich den Test bestanden.
この様に、falls ではなく、wenn を使いますね。
語順 前後の差ってあるの?
あのさー、wennやFallsが前に来たり後ろだったりするけど、違いはあるの?
先ほどの例を取ると、このように言い換える事も出来ますよね。
Bring bitte mein Buch mit, wenn du morgen kommst.
どっちを前に持って来ても大丈夫で、意味も大差はないのですが、前に来る内容の方が強調されます。
この例だと、本を持って来てほしい気持ちの方が前面に出ていますね。
なので、重要なことは先に言っちゃいましょう。
確率や可能性がゼロの場合
ここまでをおさらいすると、違いは単に確率や可能性の問題だということでした。
確率が低いのなら、falls を使いましょう、ってことでしたね。
しかし!!
確率が低いを通り越して、ゼロだった場合は、これまた一転して wenn を使うこととなります。ひえー!😱
っと、びっくりすることでもなく、過去の文と同じような考え方です。
過去のことを今更やり直すことが出来ないのと同様に、有り得ないことについては、wenn を使うことになります。
もし私が鳥だったら・・、もしぼくがスーパーマンだったら・・・、などなど。
これを敢えて、falls を使えば、逆に、まさかそんなことが有り得るとでも思っているんかい!とツッコミがくるかもですね。
接続詞を使わない場合
口語表現になりますが、wenn も falls も取っ払っちゃって、接続詞なしの表現もあります。
通常ならこの表現が:
Wenn du mich anlügst, bekommst du Ärger.
wenn を取ると動詞が頭に来るのでこうなります:
Lügst du mich an, bekommst du Ärger.
どちらも基本的な意味は同じですが、ニュアンスが全く違ってきます。
下の表現だと、かなり警告の意味合いが強く、上から目線で、特に子供に対して使ったりするが多いです。
今回の例だと、もうすでに嘘をつかれた経験があるのかも、と想像させるような文になってます。
wenn 🆚 falls 🆚 sofern 使い分け まとめ
なにか、気づきがあったらなら幸いです。
おしまい!
では、また次回!
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