unterrichten VS lehren VS beibringen
前回は、教わる側の「studieren と lernen の違い」でしたね。
教わる方の単語の違いは、まあ確かに大きくて、正直ちょっとびっくりしたけど、さすがに、教える方のは全部似たような感じっしょー!
他にもそう思っている人が居たらば、どうぞ最後までお付き合いくださいませ。読み終えるころには、3つの違いがすっかり腹落ちしてるはず!
簡易な辞書などを見ると、どれも日本語の訳は、教える、となっているかもしれませんね。
ドイツ語から日本語に訳すときはそれでよいかもしれませんが、いざ、ドイツ語で使おうとなると、いったいどれを使ったらよいのでしょう。
例えば、「私は、英語を教えるのが好きです。」3つの内、どの動詞にしましょうか・・?
あー・・、lehren…? Vielleicht?
よりによって、lehren を選ぶとは・・。君の場合、最もアリエナイ・・。
というわけで、今回は、教える側の「unterrichten lehren beibringen の違い」です。
ではまずは、unterrichten lehren の違いから見ていきましょう。
unterrichten lehren の違い
この両者の違いを考える時のポイントは、一つだけ:
どこで
教えているかということ。
“Ein Professor lehrt, ein Lehrer unterrichtet.”
ドイツ語学習者のために誰かが作ってくれたかのような、ちょいと有名な文です。
もう、この一文に答えが凝縮されてますが、もうちょっと詳しく見ていきます。
以下の2つの文の違いは何でしょう?Sie がどんな人か分かれば、OKです!
- Sie lehrt Chemie.
- Sie unterrichtet Chemie.
分かる人は、次のセクションまですっ飛ばしちゃっいましょう!
どちらも、化学を教えているというこの2つの文の違いは、どこで教えているのか、もっと言うと、職業が何かということです。
一般的に:
- Sie lehrt Chemie. Sie は大学の教授 Professor や Dozent
- Sie unterrichtet Chemie. Sie は学校の先生 Lehrer
ということが言えます。
なんか、studieren lernen の時に見た似たようなパターン・・。lehren を使う場面が非常に少ないことが分かります。
lehren と lernen がなんだかそっくりだから紛らわしい!
なので、手っ取り早くこの一文を丸覚えしましょう!
“Ein Professor lehrt, ein Lehrer unterrichtet.”
lehren のその他の意味
実は、lehren は、大学教授などが教鞭を取って専門的なことを教えること以外にも、使うことがあります。
lehren という単語には、すぐに習得できないようなことを時間をかけて教え込んでいくというようなニュアンスがあるように思います。
ある程度の年齢を重ねた人なら、教授じゃなくてとも、lehren する事があるのです。
例えば、子供に物事の良し悪しなど道徳を教える、そういった深い物事を教える時には、lehren を使います。
また、経験や賢者の教えなどが主語となって、何かを教えてくれる時も、lehren です。
ね、深いでしょー?
unterrichten のその他の意味
unterrichten のその他の意味としては、情報などを教える。どちらかというと会社やオフィシャルな場で使われます。
- unterrichten
独 berichten, mitteilen, informieren
unterrichten, lehren VS beibringen
いよいよ3つ目の教える、beibringen!これは、簡単!(他にも zeigen とかもあるけどね・・。)
unterrichten, lehren 以外は、beibringen でOK!
今まで見てきて、unterrichten, lehren の使い方はばっちりですね。そうしたら、それ以外の場面で何か教える場合には、beibringen で大丈夫だと思います。
今、正に私がこうやって書いている行為も、beibringen ですね。語学・ギター・忍術何でも構いませんが、職業としてではなく、個人的に誰かに教える時には、これ!
unterrichten, beibringen VS lehren
先ほど、大学や専門学校などで教鞭をとること以外に、lehren は道徳などを教える時にも使うといいましたね。
unterrichten beibringen lehren でテクニカルなハウツーは教えられるけど、その何かを学ぶ事の意義や真意を教えることができるのは、lehren です。
例えば、大学・その他の学校・或いは個人で、
お金の儲け方は、unterrichten beibringen lehren 出来ても、
人を騙してまでお金儲けをするのは良くない事だと説くことができるのは、lehren
だけということですね。
そうか、lehrenと lernen はどちらも奥深いねぇぇ。
まとめ
unterrichten, lehren の違いさえ抑えられれば、beibringen は簡単でしたね!
lehren: 大学や専門学校などで教鞭をとる、道徳・教訓などを説く
unterrichten :それ以外の学校(カルチャーセンター等含む)で教える、情報を教える
beibringen: 教えることを生業としない人が教える
なにか、気づきがあったらなら幸いです。
おしまい!
では、また次回!
コメント