studieren VS lernen 勉強するとは学ぶ事?
「studieren と lernen の違いは知ってる?」と、まるでひっかけ問題みたいに語られる、この両者の違い。
なので、既に知ってる方は多いかもしれませんね。
うん、知ってる。studieren は大学で勉強することだから、大学生だけに使われるんだ!
はてさてこれは正しいのか?
答えは、Jein!
studieren ≠ 大学で勉強する は本当?
《studieren = study》《studieren = 大学で勉強する》 の罠!
間違えではないけれど・・。
上記のように覚えてしまうと、本質を見失うことになりかねません。
そこで、studieren の本当の意味をフカボリしていきましょう!
そしてこれ以外の場合は、lernen ということになります。
つまり、
studieren 以外のお勉強は全部 lernen 。
となると、日常会話で studieren という単語を使う頻度は、相当低そうだっていうことになりますね。
例えば、こんな質問に対しての答え:
- Was machen Sie eigentlich?
- Was sind Sie von Beruf?
これらは、あなたは普段は何をしている人なの?という身分を尋ねる問いですね。
このように、職業など何をしてるのか聞かれたときや、すでに大学生であることを前提に、専攻は何かを聞かれた時などに限られてきます。
答えとしては例えば:
- Ich studiere Japanologie.
特に、an der Uni 大学で、などという言葉を入れずとも、そもそも studieren は大学でしかできないことなのですねー。
- Ich studiere in Frankfurt.
日 フランクフルトの大学の学生です。
大学・科目などの単語なんか全然なくても立派に大学生!
また、広義で「大学で勉強をする」と日本語に訳すことはもちろん可能ですが、その意は実は、専攻してる、ということでなければいけません。
もうねいっそのこと、studieren を日本語にする時は、「勉強」っていう言葉を入れない方がいいんじゃない?ややこしい!
だねー!
というわけで、大学生は、数年間 studieren している状態だけど、在学中にやってくるであろう試験に向かっては 今 lernen しないといけないのです。
頑張れ大学生!Lernt viel!
では、studieren と lernen の違いを例文で確認してみましょう。
超怠け者のぼくがもし大学生だったら、わざと、Ich muss auch ab und zu “studieren”! (日 ぼくもたまには学生しないとね!)って、ジョークを言っちゃうな!いやー、我ながら上手いこと言ったわい!
絶対スベる・・。
studieren の他の意味
さてさて、基本を押さえたところで、実は、studieren は大学とは全く関係ない場面でも使われるので注意が必要です。
英語の study も同じ意味で使われたりしますね。
よくある例として、仕様書や説明書、メニューなどを(ササっとではなく)じっくりと読むときに使われます。
lernen の様々な意味
ここからは、lernen の方をフカボリしていきましょう。
さてさて、おさらいをすると、
- lernen
英 to learn, to study, to take lessons/courses, to train
日 習い事をする、勉強する、習得する、学ぶ
studieren 以外は、lernen ということでしたね。
学生がする勉強はもちろんのこと、
- Ich lerne schwimmen.
のように、習い事なら、スポーツや音楽、語学なんでもありです!
lernen は、実に色々な場面で使われる言葉で、他には、むしろ「学ぶ」の意でこのように使います:
ぐっと、意味が深くなりますねえ。
この様な場合には、studieren なんて、ぜーんぜんそぐわないのであります!
lernen 以外の表現
他にも単語はないのかー?
っということで、これらも押さえておきましょう。
こちらだと、習い事などで使うことができますが、lernen のような深い意味の用法はありません。
lernen VS erlernen 結果が大事な”学ぶ”
さてここでもう一つ、lernen に er がくっついた、erlernen も気になります。
lernen も erlernen も、英語だと learn で両方をカバー出来ちゃうのでややこしいのですが、この両者は同じ学ぶにしても、実は全く意味が違ってきます。
日本語で、ちょっと勉強するとか学ぶとかの意(謙遜の意もあるやも)で、「かじる」なんていう面白い表現を使うことがありますよね。
このかじるという言葉は、lernen には当てはまるけれども、erlernen には全くそぐわないのです。
- Ich habe Deutsch erlernt.
というと、自分はもうドイツ語を学び終えて、もう学ぶ事はないペラペラだという意味なのであります。
となると、何らかのコースを短期間で erlernen することは出来ても、言語を erlernen するには相当の時間がかかる、と言えそうです。
結果が出て初めて、erlernen が使えるということですね。
Student VS Schüler 学生とは?
さてさて、ここまでくれば、Student と Schüler の違いは明確ですね!
Student は大学生。10歳にして Student というのは世界広しといえども、そうそう居ない・・。とは言え、たとえ10歳であっても大学生なのなら、 年齢にかかわらず、Schüler ではなく Student 。
Schüler は、大学までの学校の学生・生徒。
Student でも Schüler でもない学習者は?
ちょっと待てぃ!学校って言っても色々あるではないか。大人気の忍者学校とか!それも、Schüler なのか?Schüler とは子供のイメージが強いが・・。
忍者学校が大人気かどうかは別として・・。
Sprachkurs に通うなど、世の中様々な学校があるのは事実。
そういった場合には:
- (Kurs)teilnehmer
と言ったりします。参加者って感じですね。
特に言語の場合は:
- Lerner
も使われます。
まとめ
studieren: 大学生である・~を専攻している、詳しく読む・調べる
lernen: 習い事をする・勉強する・習得する・学ぶ
erlernen: マスターする・習得する
今回は、「学ぶ」についてフカボリしてみました!
こうやって見てくると、こんな文も成り立つということですね。
- Er hat studiert aber nichts gelernt!
日 彼は大学に在籍していただけで、何も学ばなかった。
なにか、気づきがあったらなら幸いです。
おしまい!
次回は、これまた勘違いの多い、「教える」方の単語を見ていこうと思ってます。
では、また次回!
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